京都人の人にお茶漬けを食べさせる方法。

京都人の人にお茶漬けを食べさせる方法について考察してみました。
なお以下の文はもうなんか全部フィクションです
実在の人物、団体、その他京都人の人とは一切関係ありません。
あと京都弁わかんないので標準語です。


作戦1「普通にいく」
A「ぶぶ漬けいりませんか?」
京都人「帰ります」


失敗


作戦2「お店で」
A「この屋台の親父のぶぶ漬けは最高なんですよ」
京都人「へぇ、そうなんですか」
屋台の親父「へへっ。そんな、照れますよ」
A「じゃ、ぶぶ漬け二人分お願いします」
屋台の親父「へいお待ち。……って、お連れさんは?」


失敗


作戦3「山岡」
山岡「このぶぶ漬けは出来損ないだ、食べられないよ」
京都人「何だって!? 俺のぶぶ漬けが出来損ないだと!?」
山岡「明日もう一度来て下さい。本物のぶぶ漬けを見せて上げますよ」
翌日
山岡「来ない……」


失敗


作戦4「監禁」
我々は京都人を密室に監禁し、3日間水のみを与えた。
その後、腹をすかせた京都人にぶぶ漬けを勧め、一日経過を待った。
翌日、京都人は密室から忽然と消失していた。


失敗


作戦5「赤ん坊」
京都人といえど、赤ん坊ならばガードも甘いはずだ。
そう考えた我々研究チームは、離乳食風に仕立てたぶぶ漬けを、
1歳三ヶ月になる赤ん坊に与えた。


ぶぶ漬けを見た瞬間、赤ん坊の目は潤んだ。
恐怖と、困惑が入り混じった瞳。
が、それは次第に決意と悟りの色を帯びる。
赤ん坊はすくっと立ち上がりこう言った。
「お世話になりました。これから僕は、僕の足で、自らの居場所を見つけようと思います」
そう、彼はもう、独りで歩んでいけるのだ。


独り立ち


作戦6「絶体絶命」
A「糞っ! 囲まれたのか!?
サイボーグ名古屋兵どもめ!大いなる田舎の癖に……!」
京都人「ふっ……。
どうやら、奴らのにっぽんど真ん中祭りを侮っていたようだ。
これも自業自得、年貢の納め時って奴か」
A「なぁ、最期の晩餐と、いこうじゃないか」
京都人「ああ、いいだろう。ここに、丁度最後の酒がある」
A「食い物は……あった。ぶぶ漬けだ。さ、始めようぜ」
京都人「…………」
数秒の沈黙。
京都人「いや、事情が変わった。遠慮しとくよ」
それだけ、寂しそうにぽつりと呟くと、彼は夕闇に姿を消した。


翌朝。
200のサイボーグ名古屋兵の屍の上に、一人の影。全身をしゃちほこに貫かれた京都人。
男は一人朝焼けを、その先の、碁盤目状の故郷を眺めていた。


もう無理